【百物語】

怪談で有名な百物語ですが、伝統的な方法を読んでみると、必ずしも怪談話である必要はないそうなのです。ちょっと百物語の紹介をしますね。

以下は、『仮名草子』による方法です。

1. 新月の夜に行います。行う場所は、集まったメンバー誰かの家です。「3間の部屋を用いる(2間でもよい)」という記述がありますが、3間というのは、畳3枚分の横幅くらいです。しかし、あとの記述を見ると、この「3間」は「3部屋」という意味で考えたほうが良さそうです。「間」は「柱と柱の間の距離」という意味なので、柱と柱の空間が3つということでしょう。そして、3部屋の配置はL字型になっていると望ましいそうです。

2. まず参加者は一番手前の部屋に集まります。そして部屋を真っ暗にします。その次の部屋にも灯りは置きません。そして、いちばん奥の部屋に100本の行灯を用意し、文机の上に鏡を置きます。行灯には青い紙を張っておきます。青色の部屋になるわけですね。

3. そして参加者は青い衣をまとい、帯刀せず入室する(今どき帯刀してませんが)。その他の危険物も部屋からは除去する(ですが、魔よけのために刀を飾るという流儀もあったそうです)。

4. 怪談話を1話語り終えたら、手探りで隣の部屋を通って行灯のある部屋に行く。そこでロウソクを1本引き抜いて消し、自分の顔を鏡で見、元の部屋に戻ります。なお、ここで語られる怪談は、現在でいう幽霊や妖怪が登場する怪談話ではなく、いわゆる不思議話・因縁話などで良いそうです。

5. これを続けて100話目を語り、ロウソクが全て消されたとき、3つすべての部屋が真っ暗になります。このときに、実際に怪奇現象が起こるとされています。

以上が、百物語のやり方です。続きの3つの部屋自体、なかなか少なくなりましたよね。江戸時代末期になると、1つの部屋だけで行う略式も登場していたそうです。なお、百物語の起源は、夜の晩をしている人たちが眠ってしまわないように、互いに物語を語り合っていたものではないか、と考えられています。

【百年の孤独】

『百年の孤独』という作品をご存知でしょうか。南米のノーベル賞作家ガルシア・マルケスが書いたもので、1967年に出版されました。私も読んだことがあるのですが、さっぱり人物名が覚えられなくて困りました。なにせ、同じ名前が3,4人いて、それが同時に出てくるのですから、もうわけがわかりません。

この小説は、ある都市の歴史をその創設者の家系を軸にして描いていきます。調べると第7世代までの登場人物がいるそうです(4世代くらいだと思っていました……)。そして、これは南米の文化なのですが、死者は生きている姿のままで家に帰って来るのです(脚もちゃんとありますよ)。しかも、それを別に不思議だとも怖いとも思わず、ごく自然に受け入れています。「葬式に死んだはずの人物が参加してきた」というニュースがあったりしますが、大抵が南米でのニュースです(よく見てみて下さい)。その結果、第1世代の人物が、第7世代の人物と同じ家にいるという混乱する状況が生じるのです。

そして名前が一緒。もう大混乱です。例えば太郎1が第1世代だとすると、太郎2、太郎3がいるわけです。そしてその妻も花子1、花子2、1世代あいて花子4もいます。太郎3が死んで葬儀をした次の日に、その太郎3は廊下のベンチに腰掛け庭を眺めており、そのとき随分前に死んだ太郎1がふと家を出ていくのを、同じく死んだ花子2だけが気付いていた。そしてまだ若い太郎6のところに、戦地から帰ったという太郎3と太郎4がやって来て太郎2からもらった書物はどこか、と聞いてくる間に、太郎1と関わりのあった錬金術師がやってくるが、それを花子2は苦々しく思っている。というのもそれは、花子3が子供の頃、太郎1とその錬金術師が……。というような話なのです。ちょっと話の筋を追いきれませんよね。挿話につぐ挿話。本筋自体がないと言っても良いでしょう。

私はなんとか最後まで読みきりましたが、途中から「これは誰なんだろう」と考えることをやめました。巻頭にある相関図を見返したりもしません。というのも、読み進めるうちに「誰が誰でもいいや」という気持ちになるのです。しかしそれでも読めるのですから、さすがはノーベル賞作家。物語が持つ力があるのでしょうね。普通、エンターテイメントとして読むような小説は人物に焦点があてられ、彼または彼女の心情を追体験するのが読者の喜びです。でも『百年の孤独』は違います。マコンドという「都市」が物語の中心なのです。
そしてこの都市が生まれてから死ぬまでが100年。だからタイトルが『百年の孤独』なのかもしれません。都市が孤独感を感じるかどうかはわかりませんが、この都市を創設したブエンディア家には様々なタイプの孤独が集積しているように感じました。もちろん、大家族ですからつながりも深いのですが、100年というペースペクティブで見ると、ひとりの人間はあくまでも孤独なのだ、という印象を受けずにはいられません。唯一、感情だけが人と人を結びつけはするものの、時間が経てば、それもほどけてしまう。でも誰もそんなことは考えてないんですね。孤独を感じることはあってもその原因はわからない。100年の細々とした日常を読み切って、はじめてなんとなく感じるくらいのものです。目の覚める展開も、胸を打つ感動もありません。人間の営みみたいなものが少しだけ見えるに過ぎません。もしかしたら百寿を迎える方も、そんな気持ちなのかもしれませんね。それを垣間見たい方は『百年の孤独』を読んでみると良いかもしれません。

【百年植物】

リュウゼツランという植物があります。英語では「百年植物」と呼ばれるほど、開花するのが珍しいのです(百年に1度開花するわけではありません。早くて5年に1度くらい)。
見た目は、萎れた草という印象です。サンセベリア(ピンとまっすぐ伸びた1枚の葉っぱのような植物です。聖徳太子が手に持っているもののような)が、へたっとなって放射状に並んだような植物です。このリュウゼツランは、成長が非常にゆっくりで、花を咲かせるまでに数十年かかります。

そしてアオノリュウゼツランの特徴は、眼を見張るものがあります。成長が遅いのは、一般的なリュウゼツランと同じですが、開花する直前の成長が凄まじいのです。開花直前は、葉っぱにあった栄養が茎やつぼみに一気に流れ込みます。その流れ込み方は、下の葉から順次枯れていってしまうほどです。その代わり茎は1日10cmほども伸び、2ヶ月ほどで10メートルまでに成長します(ここまで育つと「木」ですよね)。そして花は下の方から咲き始め、数千の花が開きます。

しかも、リュウゼツランは葉・茎・花を食べることができ、原産地のメキシコの原住民は食料としていました(花は数kgも穫れるようです)。なお直物の栄養分はデンプンで、それを水に溶かして体に行き渡らせるには、一旦、糖にします。そのため、開花の時期には茎を切ると甘い汁が出てきて、それを甘味料として使うこともできたそうです。

そして実は私たちに馴染みの深い植物も百年に1度花を咲かせます。それは「松」です。松は「十返り(とかえり)の花」と呼ばれており、千年に10回花を咲かせることに由来しています。つまり100年に1回の開花ですね。でもこれは伝説であり、実際には十年前後で花を咲かせます。松の実が松ぼっくりになります。そして、松の花はすごく花粉が飛びやすく、花粉症の原因ともなっています。つまり、花が咲いて、受粉して、果実ができて、この果実が成熟すると松ぼっくりになるわけです。

それにしても、植物は人間の時間とは流れ方が違いますよね。私たちは1-10年くらいを区切りに考えて生きていますが、植物は10-100年単位くらいなのでしょうね。

百寿祝いの歴史

昔は人の寿命が今よりずっと短かったことは、皆さんもご存じでしょう。そのため、古代中国では40歳から10年ごとに長寿を祝っていた時代もあったといいます。そうした習慣が伝わってきたのが日本の百寿祝いの起こりです。

その後、平均寿命が延びて行くとともに、77歳=喜寿からの長寿祝いが日本で独自に発生。百寿もその一つです。ただし、その習慣が定着した時期については、実のところはっきりしていません。ただ、70歳の古希祝いが発生したのが室町時代と推定されていますから、それ以降であることは確かでしょう。

百寿のお祝い

「百寿」のお祝いは、数え年100歳の長寿を祝う儀礼です。別名「百賀の祝い」とも言われます。日本で現在、100歳以上の高齢者は2万3千人以上いらっしゃるそうで、うち8割以上は女性です。10年前は5~6万人でしたから、かなりの勢いで増加しています。

百寿のお祝い以降は、毎年祝うのですが、こうした現代の日本社会の急速な高齢化を鑑みますと、「百寿」を迎えられる方もさほど珍しくなくなっていくのでしょうか?それでも、百寿のお祝いでは心より尊敬の念をいただかずにはおれません。

百寿祝いの贈り物

百寿のお祝いに関しては、お酒のギフトを贈る人も多いです。お酒の好きな人には、お祝いの言葉を書いた新潟の純米酒はどうでしょうか。酒飲みやとっくり、などもプレゼントには最適です。100才まで生きた先人に敬意を表し、素敵なお祝いになることをしてあげてください。

百寿祝いとして新潟の純米酒をプレゼントすればとっても喜んでもらえると思います。ついでに白いちゃんちゃんこを着てもらって祝い、百寿祝いには百寿の記念に写真を撮るのがいいかもしれません。

百寿祝いの熨斗

百寿祝いに渡す祝儀袋の表には、 「祝百寿」「百寿御祝」「寿福」などを書くのが一般的と言われています。 また、百寿のお祝い金(ご祝儀)を包む祝儀袋ですが、紅白または金銀の蝶結びのものが良いようです。 百寿祝いでご祝儀を贈る場合のルールとして、 普段はちょっと気にしていないルールですが、 少し覚えておくと、役に立つかもしれません。

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